占いとバーナム効果
悪質な占い師は占いが当たっていると信じさせるために、性格診断で誰にでも当てはまるような曖昧な表現で性格を表現で鑑定結果を説明する場合があるため、騙されないように注意が必要です。ただし、特定の人だけに当てはまるように、人間の性格を言葉で表現することはなかなか難しいので、バーナム効果を狙ったわけではないのに曖昧な性格の表現になってしまうこともあるので、気にし過ぎないことも大切です。
バーナム効果とは
バーナム効果とは、誰にでも当てはまるような曖昧な性格の特徴について自分だけに当てはまっていると感じてしまう、心理的な傾向のことを意味します。人間の性格は様々な性質があり、性格に関する表現は受け止め方次第で誰もがそういう一面があるかもしれないと思えてしまうものも多いのです。しかし、自分だけに当てはまると感じてしまうことが良くあるのです。
占いとバーナム効果
占いが当たっていると感じる理由の1つにバーナム効果があると言われています。悪質な占い師は相談者に占いが当たっていると思い込ませるように、誰でも当てはまると感じることができるような、個別的・具体的・詳細ではない一般的・抽象的・曖昧な表現で性格を示し、占いによる性格診断が当たっていると思い込ませようとするのです。
こういう一面もどこかであるのではないでしょうか、というように言われたら、そうかも、と思ってしまうのです。人間の性格には多面性があるので、ありがちな性格の特徴を述べておけば占いが当たったことになってしまうのです。
バーナム効果で悪質な占い師に騙されないために
悪質な占い師は、適当に占うか、全く占いをしないで適当な鑑定結果を伝え、無理矢理当たっていると思い込ませようとしてきます。性格診断でバーナム効果を使って、占いが当たっていると思い込ませたら、一度信じさせたら信じたことを信じ続けさせる効果がある確証バイアスなどを利用して、占いが全部当たったと思わせようとするのです。
悪質な占い師のバーナム効果に騙されないためには、占い師が言っていることは誰もが当てはまるような言葉ではないかということを意識することが大切です。より詳細で、具体的で、個別的な説明をしているかどうかに注意します。
意図しないうちにバーナム効果となっている場合もある
人間の性格を言葉で表すのはなかなか難しく、その人の性格を表現しようとするとどうしても一般的で曖昧な表現になってしまうことがあります。占い師が意図してバーナム効果を狙っているわけではないのに、バーナム効果を狙っているような説明になってしまっている場合もあります。
言葉の限界の問題から人間の性格を説明するのは難しいということも頭の片隅に入れておいた方が良いでしょう。全ての占い師が悪質だという訳ではなく、意図しないうちにバーナム効果を狙っているような言葉になってしまっていることも多々あります。
占いは当たり外れより自分の気づきやきっかけにつなげることが重要
占ってもらう時は当たっているか当たっていないかばかりを気にするのではなく、占ってもらうことで自分の気づきや自分が変わるきっかけにしていくことが重要です。
占いの当たり外ればかりを気にするのではなく、占いを通じて自分を考えるヒントを掴み、今後の自分の人生に役立てていくことが占いが当たったか外れたかよりも重要です。
せっかく占い師に占ってもらったなら、占いがきっかけになって幸せな人生を送れるようになった方が良いのです。
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まとめ
- バーナム効果とは、誰にでも当てはまるような曖昧な性格の特徴を述べた表現を、自分だけに当てはまると考えてしまう心理的な傾向を意味します。
- 悪質な占い師はバーナム効果を駆使して占いが当たっていると思い込ませようとするため要注意です。ただし、人間の性格を表現するのは難しいため、騙す意図はなくても曖昧な表現をする占い師もいます。
記事作成日：2019年5月18日