占いはなぜ当たるのか・占いが当たる仕組みや理由
占いはなぜ当たるのでしょうか。占いが当たる仕組みは、占いは世の中の現象と現象を観察して、経験的に関係があると考えられる現象同士を結び付けて占っているからです。例えば、あるＡという現象が起きた時に、しばらくしてＢという別の現象がよく起きている場合、Ａを予兆としてＢという結果が起きると考えます。Ａが見られた場合はＢになると占うのです。
占いは経験的に過去から積み重ねて得られた情報が盛り込まれていることが占いが当たる理由の1つになります。また、占い師が占いを沢山行う中で、経験が積み重ねられていくことも占いが当たる理由の1つとなります。その他、占いを通じて自分と向かい合う機会になることや、占いの結果を受けて行動が変わることなども占いが当たる原因となります。
一方、悪質な占い師は、バーナム効果やコールドリーディングなどの手法を使って無理矢理占いが当たっているように見せかける場合があります。
占いが当たる仕組み・理由
占いは占いそのものや占い師に過去からの経験が積み重ねられていることが占いが当たる仕組み・理由になります。また、占いには相談を通じて新たな気づきがあるカウンセリングに似た効果や鑑定結果から心理的な好影響が得られるプラシーボ効果などがあることも占いが当たる理由になります。
経験的な積み重ねがあるから（占いの本来の根拠）
多くの占いは過去の経験的な積み重ねや占い師の知見が込められているので、全く適当なことを言う場合と比べると当たっている可能性が高くなると考えられます。
過去の経験として、こういうような場合はこういうことが言えるということを積み重ねてきたものが占いなので、いい加減に予測をいうよりも経験が込められている分、適当に言うよりも当たる可能性があるのです。また、占い師の経験が豊富な場合、様々な事例を見てきていますから、占いの精度が高くなっていることもあります。
占い方法に込められた過去の経験の積み重ねと占い師が積み上げた知識と経験が占いの裏付けとなっているのです。
占いをすることで自分自身に向き合うから（占いのカウンセリングに似た効果）
占いをしてもらうと自分の悩み事を自分で整理して占い師に伝えることになります。占い師に悩み事を相談する中で、自分のことを振り返ることになりますし、何かの気づきが得られることがあります。つまり自分自身に向き合うことになるのです。
また、占い師に悩み事を話したり、占い師から鑑定結果を聞いたり、占い師からアドバイスを受けたり、占い師から励まされたりすることで、前向きな気持ちになり、悩みが整理されて解決策が導き出されることがあります。
占いを受けることが自分自身が変わるきっかけになるので、自分が望むような結果を実現できる可能性が高まるのです。そのため、占いを受けて良かったと感じるようになり、占いが当たったと感じられるようになるのです。
占いはカウンセリングではありませんが、占いにはカウンセリングに似た効果が得られる場合があるのです。
占いの良い結果を実現しようとするから（占いのプラシーボ効果）
占いの結果が良かった場合は、自分自身がその良い結果を実現しようと努力をすることになるため、結果的に良いことが実現される可能性が高まるのです。良い結果が訪れた場合は当然占いが当たったと感じるようになります。
逆に占いが悪い結果だった場合は、普通は占い師からこうすると運勢が良くなります、といったアドバイスを受けることになります。誰も悪い結果になって欲しくはないので、悪い結果を回避しようと努力します。そして結果的に悪い結果を回避できた場合は、占い師による悪い結果を逃れるためのアドバイスが言った通りだったと感じられるため、やはり占いは当たったと思うようになるのです。
これは、占い版のプラシーボ効果と言える効果になります。
悪質な占い師が当たったと思い込ませる手口
一方、悪質な占い師は占いが無理矢理当たったと思い込ませる場合があります。悪質な占い師が使う手口には誰にでも当てはまることをいうバーナム効果、占い以外の方法で相談者の情報を引き出すコールドリーディングなどがあります。
相談者が話した内容に沿った占い結果を示すから（ただの相談への回答）
占い師によっては、占いではなく、相談者が話した内容を踏まえて、起こりうる未来を占い結果として示すことがあります。例えば恋愛について占い場合、相談者の相談内容から上手くいかないと考えた場合には、占いをしないで上手くいかないと答えるような場合です。
占い師に占って欲しいことを話す過程で、どんなことが起きそうかということを想像できる場合も多いので、話を聞いた内容に沿って占い結果を示すことで、占いが当たっていると感じるようなことがあるのです。これは占いでもなんでもなく、単に相談を受けて、起きそうな未来を経験や一般常識を踏まえて回答したということに過ぎないのです。
無難な占い結果が示されるから（占いのバーナム効果）
占い師によっては、きちんと占わずに誰にでも当てはまるような無難な占い結果を示すことがあります。多くの人にとってそうなるであろうという、当たり障りのない、無難な結果を示すため、多くの人にとって当たったと感じる結果になり、占いは当たると考えられることがあるのです。
誰にでも当てはまるようなことを占い結果として伝えることで占いを当たりやすく演出してしまうことがあるのです。占いの結果が曖昧に示されている場合、幅を持って示されている場合には、当たったと思わせやすいのです。
主に性格診断で用いられる手法ですが、占いのバーナム効果と呼ばれるものです。
占いが当たったように解釈する（占いの確証バイアス）
占いの結果と起きた現実を照らし合わせて、好意的に解釈する結果、占いが当たったと思うことがあります。占いの結果と現実に多少の違いがあって実際は外れていても、都合が良い部分だけを抜き出して当たったと解釈して、占いが当たったと思うとことがあります。
極端な例を挙げると、30歳までに結婚相手が見つかると占い結果が出た場合、32歳で結婚相手が見つかった場合には年齢は外れていますが、結婚は当たっているので、当たった事だけを受け止めて、当たったと思うことがあるということです。30歳という年齢は都合よく忘れるのです。
特に占い師に対して好意的な印象を持っていて、占いは当たっているに違いないと思っている場合、都合が良いところだけ解釈して当たったと思い込むことがあります。
これは確証バイアスという心理的な効果を悪用したものです。
相談者を観察して情報を読み取ってしまうから（コールドリーディング）
占い師が良く相談者を観察して、相談者の表情、仕草、振る舞い、何気ない会話の言葉などから占いとは全く無関係に情報を読み取って、読み取った情報が占いで分かったかのように伝えることで占いが当たったと感じさせる方法があります。
性格診断や相性の診断などで良く用いられる手法ですが、相手から巧みに情報を引き出して、それを占いで分かったことだとして伝えると、「え、なんでわかるの？」というように当たったと信じ込ませることができます。
占う前に色々と質問が多い占い師は、事前に情報収集をしようとしている可能性があります。事前に聞き出したことを上手くつなぎ合わせながら、占いとは関係ないところで当たったという演出を作り出すのです。
これはコールドリーディングと呼ばれるテクニックです。
相談者の情報を事前に集めていたから（ホットリーディング）
悪質な占い師は相談者の情報を事前に集めておいて、得た情報を占いで分かったことだと伝えることで占いを当たったと信じ込ませる場合があります。予約時などの事前の聞き取る、受付や待合室での何気ない会話などを利用して情報を集めている場合があります。特に悪質な占い師は不正な手段で個人情報を事前に集めていることも考えられます。近年ではSNSからの情報を集めることも可能になっています。
相談者が思いもよらないようなやり方で情報を集めて悪用する場合があります。これは占いでもなんでもなく、ただのインチキです。ホットリーディングと呼ばれる手法ですが、気を付けましょう。
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まとめ
- 占いは、積み重ねられた経験に基づいて行われることが占いが当たる理由の1つになっています。また、占いには相談を通じて新たな気づきが得られる効果や、鑑定結果によって行動が良い方向に改善される効果があることも占いが当たる理由です。
- 一方悪質な占い師は、誰にでも当てはまることを言って当たったと思い込ませるバーナム効果や、占い以外で相談者の情報を引き出すコールドリーディングなどの手法を使って占いを無理矢理当たったと思い込ませることがるため注意が必要です。
記事作成日：2019年5月18日