占いの根拠と信ぴょう性
占いは適当に占っているだけで信じられるものではないのではないかと思うかもしれません。悪質でない占い師が行う占いは、過去からの経験によって積み重ねられた知見が込められた占いです。また、占い師自身も占いを実践する中で経験を積んでいきます。占いは占いそのものと占い師に積み重ねられた経験的な知見が根拠となります。
もちろん、占いは統計学でも科学でもないため、絶対的に当たるというものではなく、統計学や科学のような正確さ、信頼性はありません。占いは当たることもあれば外れることもあるものです。
しかし、何も考えないで適当に予想するよりも、経験的な積み重ねに基づいて予測することから、当たる予測になる可能性がないとは言えないのです。占い方法や占い師にもよりますが、占いには全く信ぴょう性がないとは言い切れないのです。ただし、科学や統計学のようなものだという期待を持ってもダメなのです。
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占いの根拠は、経験的な積み重ねを基に占いができているからということになります。占いはよくありがちな物事と物事の関係や傾向を観察し、経験的に結び付けて占います。
例えば、Aという現象が見られた時はBという現象が良く起きている場合は、Aがある場合はBがあるというように考えて占いの中に組み込みます。逆もそうで、Bと言う状態になるのはAの性質を持っている人が多いというような場合もあります。占いは経験的に、こういう時はこうなるというものを積み重ねてできているのです。
経験的に積み上げられた占いは、特定の結果となる何らかの予兆を見つけ出し、予兆が見られれば特定の結果が起きるとして占うのです。
経験的な積み重ねは占い方法そのものに含まれていますし、占いを実践する占い師個人にも積み重ねられていきます。占い方法と占い師に積み重ねられていった経験的な知見が占いの根拠と言えるのです。占いか占い師個人のどちらか片方の経験に基づいて占われる場合もあります。
何かの物事について適当に予想するよりも、当たる予測ができる可能性があるものが占いなのです。全く適当に将来の運勢を予想よりも、占い方法と占い師の中に経験による積み重ねがあるからこそ、当たる予測ができる可能性があるのです。ただし、統計学や科学のような強い根拠はないと言えます。強い根拠があれば、それは占いではなく統計学や科学になるからです。
占いは統計学や科学ではない
占いは経験的に知見を積み重ねていることに根拠がありますが、統計学や科学ほどの厳密さはありません。そのため、当たることもあれば、外れることもあるのが占いということになります。厳密さがあって、再現性や検証可能性があるものは科学の領域に達するので占いではなくなります。
占いは統計学だと言われることがありますが、「占い=統計学」という考え方は正確性を欠いています。占いは統計学ほどの精度でデータを集め、検証をしたものではなく、経験的なものであるからです。そのため、統計学ほどではないけれど、統計学的な考え方が占いの背景にあって、統計学っぽく作られたもの、ということになります。
占いは科学でもありません。科学的な観察と実験、検証などを経て理論化されたものではないからです。なお、統計学は形式科学と呼ばれる科学の一分野です。統計学であるというのであれば科学でもありますが、占いを統計学と言うと占いは科学の一分野になります。しかし、占いが科学であるとは認められていません。そのため、占いは統計学でもないのです。
占いは統計学や科学には届かないものと言えます。しかし、悪質ではない占いは全く適当に言っているというのとも違う、ということになるのです。
占いに信ぴょう性はあるの?
占いは当たることもあれば外れることもあります。占いには絶対はありません。絶対当たる、ということに再現性があるのであれば占いではなく、科学になってきます。占いが当たることがあってもそれはその時は当たったということに過ぎません。しかし、だからといって占いに全く信ぴょう性がないと断定することも難しいと言えます。
占いは、経験を積み重ねて作られたものなので、でたらめに将来を予想するのではなく、占いとしての一応の根拠が備わっているのです。占い方法や占い師に積み重ねられた経験の分だけ当たる予測ができるようになる可能性がないとは言えないのです。
もちろん、全てを当てられる、絶対に当たるというものではありません。強い根拠でもありません。占いは、経験的にそうなりそうだ、ということを言っているにすぎないからです。
占いは信ぴょう性がないわけではありませんが、絶対的なものではなく、当たるも八卦当たらぬも八卦という言葉の通り、当たることもあれば外れることもあると考えて受け止めることが必要です。どちらかと言えば、娯楽のような楽しみ方をすべきもの、と言えます。
占いは当たりはずれよりも、むしろ鑑定結果をどうやって人生に役立てて幸せになるかということに使うことの方が重要です。当たりはずれにこだわり過ぎると、占いを活かせなくなってしまいます。占いは楽しむもので、当たりはずれにこだわるものではありません。占いは役に立てるものなのです。
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まとめ
- 占いは占い方法そのものに過去からの経験的に積み重ねられた知見が込められていること、占い師にも経験が積み重ねられることが根拠となります。ただし、占い方法や占い師によっても違いがあります。
- 占いは、科学や統計学ほどの強い根拠や厳密さはありませんが、信ぴょう性が全くないとも言い切れません。全く何も考えず適当に予想する場合と比べると、経験的な積み重ねがある分だけ予測として当たる可能性がないとは言えないのです。
記事作成日:2019年5月18日