占いとスピリチュアルの違い
占いに関する言葉でスピリチュアルという言葉があります。スピリチュアルとは霊的な、精神的なという意味がありますが、占いに関して用いられる場合はスピリチュアル鑑定などという言葉で用いられ、霊的な鑑定、精神的な鑑定という意味になります。占いは命占、卜占、相占を指す場合と、霊的な占いとされる霊占まで含める場合があります。この分類では、スピリチュアルによる鑑定は霊占に含まれることになります。
占いとは
占いは、世の中の様々な現象・事象を予兆ととらえて、人間が良く分かっていないこと、知りたいことを予測しようとする行為を意味します。経験的に世の中で関係がありそうな現象と現象を結び付けて予兆と予測と考えることによって占います。占いはこうなった時はこうなる可能性が高いという関係性を経験的に積み上げてできたもので、科学ほどの厳密さはなく、統計学で検証できるほどの精緻さではありませんが、統計学的な考え方が背景にあるものです。
スピリチュアルとは
スピリチュアル（spiritual）とは、霊的な、霊の、魂の、神の、神聖な、精神のといったことを意味します。占いや運勢や性格などの鑑定でスピリチュアル占い、スピリチュアル鑑定、スピリチュアルカウンセリングといった場合は霊的なもの、通常人間では見ることができないものを通じて鑑定を行う方法とされています。超常的・神秘的なものを通じて鑑定を行う方法ということになります。スピリチュアルで鑑定を行う人をスピリチュアルアドバイザー、スピリチュアルカウンセラーを呼ぶことがあります。
占いとスピリチュアルの関係・違い
占いとスピリチュアルは同じものを指しているわけではありません。通常占いには誕生日など生まれてから変わらないものを使って占う命占（誕生日を使う占星術など）、占うと金観察される偶然の現象・結果を使って占う卜占（タロットカードなど）、占うものの状態（相）を使って占う相占（風水、人相など）があります。そして、占いには命占、卜占、相占のほかに、霊占と呼ばれる霊的なもの、霊的な能力を使って占う占い方法があるとされることがあります。
占いは命占、卜占、相占のみを指す場合と、霊占を含める場合があります。スピリチュアルによる占いはこの分類では霊占に含まれることになります。占いが命占、卜占、相占を意味する場合には、スピリチュアルは占いではなく、占いとは別の鑑定方法ということになります。占いに霊占を含める場合には、スピリチュアルは占いの一種ということになります。
スピリチュアルの特徴
スピリチュアルは普通の人では見たり感じたりすることができないものを使って運命などを知る鑑定方法だとされています。そのため、鑑定を受けている人は本当なのかよくわからないことがあります。鑑定をする人が本物なのかどうかも確かめることが難しいと言えます。
スピリチュアルによる鑑定は、は命占、卜占、相占の鑑定とは違って鑑定することに制限がないとされています。そのため、どんなことでも鑑定できるとされています。
スピリチュアルなどの霊占による鑑定は、命占、卜占、相占による鑑定と大きく性質が異なるものですので、鑑定方法に大きな違いがあるということを知っておく必要があります。
霊感商法などについては注意が必要
霊感商法という言葉がある通り、霊的なものを使って昔から人をだますことが行われています。霊的な鑑定を受けている人が霊的なものについて良く分からないことをいいことに嘘の鑑定をしたり、不安をあおって高額な商品や除霊などのサービスを受けさせたりすることがあるのです。
霊的な鑑定については命占、卜占、相占とは仕組みが異なっていて、霊感商法など悪質な行為が起こりやすいため、慎重にならなければいけない部分があります。何かにつけて不安を煽ったり、お金を要求したりする占い師がいるのなら、特に注意する必要があります。
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まとめ
- 占いとスピリチュアルは似ている言葉ですが、同じ意味ではありません。スピリチュアルは霊的な、精神的なという意味があり、スピリチュアルな鑑定といった場合は霊的、精神的な鑑定という意味になります。
- 占いは霊的な占いとされる霊占を含めて考える場合と、霊占を占いとは別の鑑定と考える場合があります。霊占は超常的な能力で運勢などを鑑定するとされているため、命占、卜占、相占とは鑑定の仕組みが異なります。
記事作成日：2019年5月18日