占いの本質・原理
占いの基本的な本質・原理は、特定の結果の予兆となるような世の中の現象（しるし）を経験的に探し出して、予兆が見られれば特定の結果（現象）が起きる可能性が高いと考えることです。世の中の物事には何らかの予兆があって、その予兆を見つけることで、結果が分かるということが基本的な考え方になります。
つまり、世の中の現象と現象に因果関係があると経験的に結びつけるのが占いの本質・原理となるのです。占いは、人間が科学によって明らかにできないことを明らかにしようとしてできたものです。
占いの本質・原理：何らかの予兆→特定の結果
占いは経験的に現象と現象を結びつける
占いは、世の中の現象と現象で関係がありそうなものを結び付けて考えます。関係がありそうな現象と現象を、予兆と結果だと考えて、予兆があれば結果が起きる、というような形で占いに使うのです。
占いは、現象と現象の関係を観察して、実際に関係があるように見えて経験的に結びつけることができると判断された現象と現象を結びつけるのです。場合によっては占い師が得た知見や考えなどを用いる場合もあります。そのため、占いは適当に未来を予想しているのではなく、通常は何らかの根拠があって予測をしているということになるのです。
ただし、強い根拠とは限りません。占いによってはそれなりに関係性が強そうな現象同士を結び付けている場合もあれば、関係性がそれほど強くない現象同士を結び付けている場合があります。特に占い師の個人的な経験や考えが占いの元になっている場合には、強い根拠にはなっていないこともあります。
占いは科学や統計学ではない
占いは何らかの考えや観察の結果を基に予兆と結果を結び付けていると言っても、統計学として検証できるほどの精緻さはありません。強い根拠ではないのです。あくまで経験的な積み重ねで予兆と結果を結びつけたのが占いです。
物事の予兆と結果の関係を理論的に実証できる場合には、それはもはや占いではなく科学の領域になってきます。そのため、占いは科学でも統計学でもないのです。あくまで占いなのです。
占いは科学でも統計学でもないので、当たることもあれば、外れることもあるのです。絶対当たる、必ず当たる、100％当たるということはありません。関係性が強い現象同士を結び付けて、予兆と結果の強い関係性を見出すことができている占いは、もしかすると良く当たるかもしれません。しかし、占いはせいぜい「よく当たる」のが限界であって、絶対や必ずということはないのです。
占いで予兆として使われるもの
占いで特定の結果の予兆（しるし）として用いられるものには様々なものがあります大きく分けると、自然現象、動植物、人間、道具といった物があります。
占いで使われる自然現象としては代表的なものとして占星術の星の動きがあります。そのほか、天気などで占う場合もあります。
動植物としては、鳥など動物の動き、花の花びらの枚数、などを使って占います。
人間を使う場合は、人相、手相などの状態を見る場合、生年月日・出生時刻・出生地、姓名、見た夢、筆跡を使う場合などがあります。
道具を使う場合は、道具を操作して偶然の結果を予兆だと考える場合が多いです。例えばタロットカードを引いて出たカードから占う場合、水晶を除いて浮かんだイメージを占いに使う場合、おみくじを引いて出た結果を使う場合、棒を使って取った棒の数で占う易占などがあります。
占いで予兆として使われるもの（しるし）はありきたりなものでは予兆とはならないので、通常とは違うもの、変わった状態のものが良く用いられます。また、意図的に操作できる現象では占い自体の意味がなくなってしまうため、偶然の現象が用いられます。
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まとめ
- 占いの本質・原理は、関係がありそうに見える世の中の現象と現象を予兆と結果として結び付けて、予兆が見られれば結果が起きると考えることになります。
- 占いの予兆として用いられるものは、通常とは違った変わった状態のもので偶然に起こったものなどで、自然現象、動植物、人間に関すること、道具などが用いられます。
記事作成日：2019年5月18日